「カジキのトローリングって、餌釣りですやん」 -その1-
2017年12月14日 公開
『カジキのトローリングって、アングラーはリールを巻くだけで面白くない!!』
これってホント?
いえいえ、そんなこと、ありません。
確かに、全くカジキのトローリングを経験したことがない人が、アングラーとして始めて乗船した時は、「ただリールを巻くだけ。」になってしまうかもしれません。
でも、自分の為にボートをチャーターして釣りをしてるわけですから、もっとエキサイティングな釣りをしましょうよ。
今回は、ケアンズ沖でシーズン中に行われるヘビータックルトローリング(1000ポンドオーバーのカジキをターゲットにしたトローリング)について、エキサイティングな釣りをするためにアングラーが何をできるか、ご案内します。
※ここでは、デッドベイト、ライブベイトを使ったマーリンをターゲットにした釣りについての説明です。ルアーを曳くトローリングの場合は、やり方が異なりますのでご注意を。
●まず、どんな餌を使うか、知らないとね
ケアンズで大型のブラックマーリンを釣る場合、餌となる魚は、カツオ、イエローフィン、ロングテールツナ、サワラ、クイーンフィッシュ(イケカツオ)、ニジョウサバなどです。
サイズは、これくらい。 かなりデカイですよね。



すぐ上の写真は、釣れたばかりのニジョウサバをライブベイト(生餌、要は「泳がせ」釣りです。)として使うために、針を付けているところです。
●どんな針を使うの?(これを知ることが、釣り方を理解するうえのポイントです)
使用する針は、このサークルフックを使います。
ポイントが極端に湾曲して、ほとんど軸側を向いています。通常の釣り針のように、ポイントがアイの方を向いていないので、針を引っ張っただけでは、フッキングには至りません。


針に餌を取り付ける場合は、上の写真のように、魚の頭から2センチほど離して、ダクロンラインを使って装着します。魚に直接針を突き通すことはしません。これは、デッドベイト、ライブベイトとも共通です。
針を餌に直接突き通してしまうと、トローリングの際、針が水の抵抗を受けて、餌が回転したり、思わぬ方向に走ったりしてしまいます。
それよりもっと大切なことは、餌と針を、ラインを使って、少し離した位置でセットすることで、カジキに、簡単に餌を呑ませやすくしているのです。
針の写真を見ればわかるように、使用されるサークルフックは、ポイントが軸側を向いているため、通常のやり方では、なかなか刺さりません。
カジキには歯がありません。餌を咥えたら、必ず、頭から呑み込もうとします。上の写真でもわかるように、餌を頭から呑み込もうとすれば、フックのベンド部分(カーブの部分)が餌の魚の頭と同じ方向(カジキで言えば、喉の奥の方)を向きます。従って、カジキは、フックを喉に引っ掛けることなく、簡単に餌を呑み込むことができます。フックのポイントが軸側を向いていれば、なおさらです。
そうです。
カジキを針に掛ける為には、まず、餌を呑み込ませることが必要なのです。
ちなみに、カツオをデッドベイトとして使用する場合の処置がこれです。(ベテランデッキハンドのストレッチ、気合を入れて、逃げ惑うカツオに見せかけるよう、背びれ、胸びれをラインで広げてますが、普通、ここまではしません。)
【つづく】
これってホント?
いえいえ、そんなこと、ありません。
確かに、全くカジキのトローリングを経験したことがない人が、アングラーとして始めて乗船した時は、「ただリールを巻くだけ。」になってしまうかもしれません。
でも、自分の為にボートをチャーターして釣りをしてるわけですから、もっとエキサイティングな釣りをしましょうよ。
今回は、ケアンズ沖でシーズン中に行われるヘビータックルトローリング(1000ポンドオーバーのカジキをターゲットにしたトローリング)について、エキサイティングな釣りをするためにアングラーが何をできるか、ご案内します。
※ここでは、デッドベイト、ライブベイトを使ったマーリンをターゲットにした釣りについての説明です。ルアーを曳くトローリングの場合は、やり方が異なりますのでご注意を。
●まず、どんな餌を使うか、知らないとね
ケアンズで大型のブラックマーリンを釣る場合、餌となる魚は、カツオ、イエローフィン、ロングテールツナ、サワラ、クイーンフィッシュ(イケカツオ)、ニジョウサバなどです。
サイズは、これくらい。 かなりデカイですよね。



すぐ上の写真は、釣れたばかりのニジョウサバをライブベイト(生餌、要は「泳がせ」釣りです。)として使うために、針を付けているところです。
●どんな針を使うの?(これを知ることが、釣り方を理解するうえのポイントです)
使用する針は、このサークルフックを使います。
ポイントが極端に湾曲して、ほとんど軸側を向いています。通常の釣り針のように、ポイントがアイの方を向いていないので、針を引っ張っただけでは、フッキングには至りません。


針に餌を取り付ける場合は、上の写真のように、魚の頭から2センチほど離して、ダクロンラインを使って装着します。魚に直接針を突き通すことはしません。これは、デッドベイト、ライブベイトとも共通です。
針を餌に直接突き通してしまうと、トローリングの際、針が水の抵抗を受けて、餌が回転したり、思わぬ方向に走ったりしてしまいます。
それよりもっと大切なことは、餌と針を、ラインを使って、少し離した位置でセットすることで、カジキに、簡単に餌を呑ませやすくしているのです。
針の写真を見ればわかるように、使用されるサークルフックは、ポイントが軸側を向いているため、通常のやり方では、なかなか刺さりません。
カジキには歯がありません。餌を咥えたら、必ず、頭から呑み込もうとします。上の写真でもわかるように、餌を頭から呑み込もうとすれば、フックのベンド部分(カーブの部分)が餌の魚の頭と同じ方向(カジキで言えば、喉の奥の方)を向きます。従って、カジキは、フックを喉に引っ掛けることなく、簡単に餌を呑み込むことができます。フックのポイントが軸側を向いていれば、なおさらです。
そうです。
カジキを針に掛ける為には、まず、餌を呑み込ませることが必要なのです。
ちなみに、カツオをデッドベイトとして使用する場合の処置がこれです。(ベテランデッキハンドのストレッチ、気合を入れて、逃げ惑うカツオに見せかけるよう、背びれ、胸びれをラインで広げてますが、普通、ここまではしません。)
【つづく】