この男、凶暴につき
写真の男、通称「ストレッチ」。
今回のマーリンフィッシングの釣行で、デッキハンドを勤めてくれました。身長2メートル近くの大男です。今まで3回ほど、一緒に釣行に出かけたことがあります。
今回は、スケジュールが合わず、初日の夕方、別のボートから一仕事を終えて移ってきました。沖にボートを停泊させて待っていると、遠くからボートがやってきます。ボートを横着けし、ストレッチが移ってきました。
肩には、マーリンをランディングするときに使う特大のギャフを担いでいます。
特大のギャフを指して、「自分の?」と聞くと、「そうだ」と答えてくれました。いままで多くのデッキハンドに会ってきましたが、自分のギャフをボートに持ってきているデッキハンドは見たことがありません。
夕食後の釣り談義の最中、「ワールドレコードになるマーリンをこの手でランディングしたい」と言ってました。
今回の釣行でも、1300ポンドクラスがフッキングしたとき、アングラーが戦闘態勢に入ったとたんマイギャフをデッキに持ち出して、いつでもギャフが打てるように準備をしていました。
彼曰く、今シーズンは14匹のグランダーをランディングしたそうです。モンスターをボートに引き寄せるパワー、ファイト中の的確な指示、リギングのテクニック等、どれを取っても、まさにデッキハンドのプロです。
写真は、キャプテンの指示を受けてストレッチが作った「逃げ惑うイエローフィン」というスキッピングベイトです。「ノーマルタイプのイエローフィン」との違いは、背鰭、胸鰭が開いているところ。ジョークでなく真剣に作ってました。
今まで、獲りこみ損ねたマーリンで1500ポンド(もちろん世界記録です)以上のものも確実に存在したとか。隙があれば、大きなギャフで一撃をくらいそうな、そんな雰囲気のデッキハンドです。