1100ポンド(500キロ)
2011年11月18日 公開
1100ポンド、500キロ。
スーパーお爺ちゃん、やってくれました。
心配していたことが現実に?。
今年2月、スーパーお爺ちゃん、徳山さんとのゴールドコーストでの別れ際、この日程でケアンズにお越し頂ければ、400キロクラスのマーリンは、1本は掛かります、と豪語して別れておりました。
そして、指定した日程どおりの釣行を組んで頂いて、ケアンズで再会。
この約束、かなり自信があったのは事実です。
しか~し、1つだけ、不安が。
それは、グランダーマーリン(1000ポンド、450キロ)が掛かったらどうすんの?、という点でした。
最後までファイトできるかどうか?
で、11月15日、3日間の釣行の最終日。
カジキ用のベイトを引きながら、小型のルアーも流しました。カツオが数本掛かり、15キロ程度のサワラもゲット。
魚の活性が高そうで、いい雰囲気でした。
最初のマーリンは2時頃。200ポンドクラスの小型のマーリンでした。しかし、若い頃、与那国島で経験を積んだスーパーお爺ちゃんのこと、なんなくランディング。
その後、400ポンドクラスがベイトにフォローし始めたものの、なかなかバイトせず、バックアップとしてミドルに流し込んだシャーキーマッカレルのスイミングベイトが視界に入るなり、バイト。
ところがフッキングせず、そのまま海中へ。
そして3時頃、水面に尾びれの半分近くを出して悠然と泳いでいる、かなりいいサイズのマーリンを発見し、口元までベイトを寄せるものの、全くの無関心。
「やばい、400キロクラスが釣れないと、ほら吹きオヤジになっちまう。」と心配し始めた3時半頃、いきなり黒い影が空中へ踊り出て、カツオのスキッピングベイトを咥え込み海中へ。
グッドジョブ!!
このときは、同行の川井さんの順番で、徳山さんは隣で見学。川井さんがファイティングチェアーへ。
ファイトから30分程度でかなり間合いも詰め、リーダラインまで15メートル程度まで寄せて、誰も、これはいけるだろうと思っていたはずです。
ところが、その直後の最初のジャンプの後、なにやら怪しい雰囲気に。
全くジャンプせず、下に下に潜って生きます。
どうやら最初のジャンプでラインがテールにからまってしまったような?。
まずい展開です。
その後、全く寄せきれないまま、2時間が経過。さすがの川井さんもへばってきたので、隣でじれていた徳山さんに交代。
徳山さん、かなり気合を入れてファイティングチェアーに飛び込んで頂いたのですが、30分ほどのファイトでギブアップ。やはり体力的に無理があったようで、ここで、再度、川井さんにバトンタッチ。
ここから1時間半ほど、全く距離が詰められず、魚も弱る様子がありません。
すでにバイトしてから4時間。日も完全に暮れてしまい、時計も8時を回ってました。
なんか、やばそうな雰囲気が漂い始めたと思っていた矢先、その予感が的中。「このままだと、暗くて波も見えないし、万が一落水なんてことになったら大変だから、オマエ、行け!」というクルーの有り難い ? お言葉。
オッサン、しぶしぶ、ファイティングチェアーへ。
座った瞬間、ドラグを30キロまで上げられ、「俺が後ろでホールドしてるから、ポンピングしろ。」と耳元でささやくクルーの声。
出来ませんって。
ドラグ30キロなんて負荷を掛けられた日にゃー、アナタ、両手でファイティングチェアーを支えていないと海にドボンですから。
なんとか、ダブルラインまで巻き込んで、リーダーに手が届くかどうかということろまで巻き取りながら、ギュイーンとラインを持っていかれること、5回以上。
「ダブルラインまで巻き込んだら、魚を休ませないで、一気にリーダーまで巻き取れ!」とクルー。
「こっちは、そう思ってやってんだよ!」とオッサン
最終的に、夜、9時近く、なんとかリーダーに手を掛けたものの、魚を水中からリフトできないまま、リーダーラインをカット。
最終的に5時間近いファイトでした。
徳山さん、川井さん、そして、最後まで抵抗の手を緩めなかった魚、みんなイイファイトでした。
日中、波が見えていれば、高速でボートを後進させ、一気に間合いを詰め、リーダーラインを取って、リリースするチャンスは、もっとあったかも知れません。ただ、日没後のこと。後進を掛けて波に突っ込みでもすれば、大変なことになりかねません。
おまけにラインがテールに絡んでしまい、魚は泳ぎ放題。
リーダーラインを切った瞬間、正直、助かったと思いましたよ、ホント。
あまり大きな魚を掛けるのも考え物ですな。