特大スーティーグランター
2011年08月27日 公開

朝、7:00に家を出て、内陸部に車を走らせること、約3時間。
この辺りは、今年の2月に来襲した大型サイクロン「YASHI」で大きな被害に遭ったエリアの上流部に当り、広大な放牧地の広がる、どことなくヨーロッパの片田舎を思わせるような牧歌的な雰囲気のあるエリアです。
ケアンズ近郊のドライブコースとしては、個人的に、かなりお薦めです。
このエリア、クイーンズランド州の北端部で、海岸に近い場所にありながら、クイーンズランド州の中で、最も標高の高いエリアです。
海岸部から、このエリアまで、緩やかな勾配が続き、高みにあがると、はるか遠くに海を望むこともできます。この緩やかな勾配に沿って、海から吹き寄せる風が、ここまで吹き上がってくるので、この谷の一番奥まった場所には風力発電用の風車が設置され、いつもうなり声を上げながら回転しています。
オッサンの大好きな「風の谷のナウシカ」に出てくる「風の谷」のような雰囲気ですな。


で、今回、ここまでやってきた目的は、この辺りの渓谷で、かなりいいサイズのスティーグランターが釣れるとういう話を以前から聞いていたので、それを釣ってやろうと思ったわけですわ。
渓谷に続く未舗装道路に車を乗り入れて、適当なところで車を降り、谷まで徒歩で下り、谷沿いに歩くと、いかにも大物が潜んでいそうな大きなプールを発見。
ミニポッパーをタックルボックスから取り出し、第一投。
水面をポコポコやっていると、流心から外れたところで、黒い影がポッパーに寄ってきて、池の鯉のようにポッパーを飲み込もうと水面でパフパフやるのですが、針掛かりしないまま足元まで寄ってきて、そのまま深みへユーターン。
「かいでー!」。かなりのサイズです。
またポッパーをパフパフやられても対処のしようがないので、ポッパーからサスペンドミノーに替えて同じコースをトレース。
足元まで寄せてきたところで、ググッっと当りがあり、ラインが走り始めました。
10ポンドラインなので無理をせず、慎重に足元まで寄せて、ハンドランディング。ランディングにかなりてこずりましたが、なんとか無事にランディング。
そのスティーグランターがこれ。

リールと比較すれば、その大きさがわかりますが、実際に、私の手のひらと較べてみると、その大きさが一目瞭然です。私の手のひらの3倍近くはありますから。
川の河口でバラマンディーを釣る場合、余興で、淡水域までボートで遡って、スティーグランターを釣ることがありますが、そのサイズは、片手で十分扱える程のサイズです。こんなサイズのスーティーグランター、見たことがありません。

その後、川筋に沿って2時間ほど釣り歩きましたが、当りがなく、ストップフィッシング。
帰り際、近くのハイキングコースも歩いてきましたが、途中で黒い大きな蛇を発見。しかも2匹。
ちょっとビビリました。
オーストラリアの森は、熊のような危険な野生動物がいないので、そういった点では安心ですが、こうやって川沿いを釣り歩く機会が多いと、毒蛇のことが気になります。
川沿いは湿気が多く、カエルやネズミなどの餌になる生物も豊富で、蛇にとっては棲みやすい環境のはずです。実際、オーストラリアでは、かなり毒性の強い蛇もいるのですが、生憎、オーストラリアの蛇についての知識は、殆ど持ち合わせていません。
ハブやマムシなら、それと、はっきり判るんですが。
今度、近所の動物園に行って、毒蛇観察をしてこないとダメですな。



