工房、訪問

今日は、所用で、ケアンズで FISH MOUNT を製作しているスティーブさんの工房へ。
FISH MOUNT というのは、魚の剥製と同じようなものですが、実際の魚から型起こしをして、そこにFRPを流し込み、FRPで魚のレプリカを作製するものです。もちろん最後は、実物そっくりに塗装して仕上げますから、剥製と変わりません。
しかし、こういったレプリカをオーダーする人って、意外と多いようです。工房の庭に、かなりのサイズの、いろんな魚種が無造作に放置されてました。
ティナルーダムで釣れた120センチのバラマンディー。
ヒンチンブルックでフライでランディングされた10キロのパーミット。
グレートバリアリーフで獲れた20キロのコーラルトラウト。
ヒンチンブルック島で釣れた80センチサイズのマングローブジャック。
80センチサイズのマングローブジャックって、どんなのよ! まるでニューギニアのパプアンバス並みですな。
しかし、よく出来てます。スティーブさんが手にしているのはコーラルトラウトですが、牙は本物です。口の中は、もちろん、本物から型起こしして、内側のエラの付け根まで、本物と同様に仕上げるそうです。エラ蓋もちゃんと開いておりました。
書斎の椅子の上では、何故かセールフォッシュが飛び跳ねていて、壁には、フィッシュマウントの盾がディスプレイしてありました。
毎年12月、マーリンシーズンの終わりを告げる女性だけのトーナメント、リボントーナメントの盾は、すべてスティーブさんの作製とか。
型を起こして作製するので、オーダーを受けて納品したら、型は手元に残ることになり、別のオーダーが入れば、その型で、同じ魚のレプリカが何匹でも作れるようになっています。
スティーブさんは、小型のレプリカ専門ですが、一緒に仕事をしているビルさんは、大型の魚を専門にレプリカを作製しています。以前、ビルさんの工房も尋ねたことがありますが、ビルさんの工房の庭には、グランダーマーリンがゴロゴロしておりました。
いやァ、楽しそうな仕事でなァ。


