無事です
2011年02月05日 公開
無事です。
先程、ようやくインターネットに接続できるようになりました。
ブログに書き込みを頂いた方、直接メールを頂いた方、携帯にメッセージを頂いた方、お気遣い頂き、ありがとうございました。
ホント、今回ばかりは、家ごと吹き飛ばされてしまってもしょうがないかと、覚悟を決めておりました。
中心気圧が 924ヘクトパスカル、中心付近の最大風速が295キロ。この295キロ、毎時295キロという意味ですが、あまりピンとこなかったので、日本風にメートル毎秒に換算し、秒速80メートル。
この秒速80メートルがどの程度の風なのかネットで検索したところ、どのインフォメーションも風速65メートル程度まではあるものの、それ以上の風速に関しては表記がありません。
簡単に言えば、「想定外」ってやつです。
いっとき、進路を西に変え始めたときは、直撃もあり得るかと青くなりましたが、最終的には、予想コースよりも南側を通過し、ケアンズ近郊は、大事には至りませんでした。
サイクロンの通過地点では、直接の死傷者は発生しなかったものの、かなりの被害があったようで、タリー川河口のタリーヘッズでは60戸ほどの民家が、すべて跡形もなく吹き飛ばされた映像がテレビに映し出されてました。
ケアンズでは、前日の朝、市内数か所に避難場所も設置され、海岸沿いの一部のエリアには高潮による被害を想定し、避難勧告が出されました。
我が家は、その避難勧告エリアの数十メートル奥で、避難するかどうかは個人判断でした。
で、家族会議の結果、奥方の「ここに残る。」という鶴の一声で残留決定。「風が吹き始めてから、やっぱり避難場所へ移動しようなんて、無理なんだよ。」と念を押しても、「この家は大丈夫。」の一言。
ほんと強気です。
もっとも、924ヘクトパスカルのサイクロンがどんなものか、たぶん、奥方には想像ついていなかったと思います。サイクロン通過の5時間前に「今夜は、カレーね。」と言って、夕飯の支度を始めるくらいですから。
テレビでは、サイクロン通過中は、トイレやお風呂のような、家の中でも狭くて柱の多い丈夫な部屋に避難して、マットレスをかぶるとかして下さい、なんて言ってるし。
そうこうしている内に、避難場所が避難住民でいっぱいになり、これ以上受け入れ不可というニュースがテレビに。
こうなったら自分たちでなんとかするしかありません。
「窓ガラスやドアが突風で吹き飛ばされる。」ということを前提に、サイクロン接近に伴う風向きの変化を予測し、表玄関はテーブルで固定し、ガレージは、2台の車をシャッターの内側からギリギリまで寄せて、車とシャッターの間に緩衝材としてスペアタイアを入れて固定。
窓が破られて突風が家の中に吹き込んでも、風を逃がせるように、風上側のドアは閉まらないようにベッドや椅子で固定し、避難場所に決めた部屋では、ドアが吹き飛ばされないように、マットレスと机をそばに置いて待機。
もちろん水、靴、重要書類を入れたバックパック、それに猫とキャットフードも持ち込みました。
幸い、サイクロンは南側を通過するという予報だったので、庭に面して大きく取っている窓ガラスへ直接吹き込んでくる風はなさそうで、最悪の事態は防げそうでした。
ただ、5年前のサイクロンで、同じ通りに面した、丁度通りの一番奥に建っていた家が、正面からの風をまともに受けて、ガレージのシャッターが内側に大きくめくれあがっていたのを見ていたので、最接近したときに、ガレージのある家の正面から吹き込んでくる風が一番心配でした。
8時ころから停電となり、釣り用のヘッドライト、懐中電灯、蝋燭を避難部屋に持参し、30分おきにラジオのサイクロン情報に耳を傾けながら、たわいもない話で数時間を過ごしました。
サイクロンが最接近し、風が西寄りから北に変わり、家の正面から風がまともに吹き始めたとき、シャッターをレールに固定していたローラーのネジが、風による振動で外れ、シャッターが風圧で15センチ程度押し込められ、家の中に風が吹き込んできたときは、かなり焦りましたが、なんとかネジを探し出して締め直し、大事には至りませんでした。
深夜1時頃には、サイクロンが上陸したというニュースをラジオで確認し、それから1時間後には、突風もピークを越えたように感じられ、風が多少おさまってきたのは3時頃でしょうか。
寝たのは3時半くらいです。
石垣島の近くに住んでいた4年間でも、大型台風の通過は何度も経験していますが、「窓ガラスやドアが突風で吹き飛ばされる。」ことを前提に、台風に備えたのは、今回が初めてです。
人間って、自然の前には、なす術がなく、最後には、祈るしか方法がないということを身を以て体験しました。
今回の大型サイクロンは、オーストラリア東北部の海水温が例年より高いのが原因だと思われますが、サイクロンシーズンもまだまだ始まったばかりです。
こんな大きなサイクロンはこれ以上勘弁願いたいものです。
ヒンチンブルック島のフィッシングツアーで、いつもガイドをしてくれるガイドのデイブの自宅は、今回、サイクロンが直撃したタリーの町はずれにあります。
今朝、携帯へメールを送りましたが、先程、家族、自宅とも無事だという返事が届きました。
ケアンズ市内は、現時点で、すべて平常どおりで、殆どのオプショナルツアーも今日、明日から通常通り再開されるようです。
先程、ようやくインターネットに接続できるようになりました。
ブログに書き込みを頂いた方、直接メールを頂いた方、携帯にメッセージを頂いた方、お気遣い頂き、ありがとうございました。
ホント、今回ばかりは、家ごと吹き飛ばされてしまってもしょうがないかと、覚悟を決めておりました。
中心気圧が 924ヘクトパスカル、中心付近の最大風速が295キロ。この295キロ、毎時295キロという意味ですが、あまりピンとこなかったので、日本風にメートル毎秒に換算し、秒速80メートル。
この秒速80メートルがどの程度の風なのかネットで検索したところ、どのインフォメーションも風速65メートル程度まではあるものの、それ以上の風速に関しては表記がありません。
簡単に言えば、「想定外」ってやつです。
いっとき、進路を西に変え始めたときは、直撃もあり得るかと青くなりましたが、最終的には、予想コースよりも南側を通過し、ケアンズ近郊は、大事には至りませんでした。
サイクロンの通過地点では、直接の死傷者は発生しなかったものの、かなりの被害があったようで、タリー川河口のタリーヘッズでは60戸ほどの民家が、すべて跡形もなく吹き飛ばされた映像がテレビに映し出されてました。
ケアンズでは、前日の朝、市内数か所に避難場所も設置され、海岸沿いの一部のエリアには高潮による被害を想定し、避難勧告が出されました。
我が家は、その避難勧告エリアの数十メートル奥で、避難するかどうかは個人判断でした。
で、家族会議の結果、奥方の「ここに残る。」という鶴の一声で残留決定。「風が吹き始めてから、やっぱり避難場所へ移動しようなんて、無理なんだよ。」と念を押しても、「この家は大丈夫。」の一言。
ほんと強気です。
もっとも、924ヘクトパスカルのサイクロンがどんなものか、たぶん、奥方には想像ついていなかったと思います。サイクロン通過の5時間前に「今夜は、カレーね。」と言って、夕飯の支度を始めるくらいですから。
テレビでは、サイクロン通過中は、トイレやお風呂のような、家の中でも狭くて柱の多い丈夫な部屋に避難して、マットレスをかぶるとかして下さい、なんて言ってるし。
そうこうしている内に、避難場所が避難住民でいっぱいになり、これ以上受け入れ不可というニュースがテレビに。
こうなったら自分たちでなんとかするしかありません。
「窓ガラスやドアが突風で吹き飛ばされる。」ということを前提に、サイクロン接近に伴う風向きの変化を予測し、表玄関はテーブルで固定し、ガレージは、2台の車をシャッターの内側からギリギリまで寄せて、車とシャッターの間に緩衝材としてスペアタイアを入れて固定。
窓が破られて突風が家の中に吹き込んでも、風を逃がせるように、風上側のドアは閉まらないようにベッドや椅子で固定し、避難場所に決めた部屋では、ドアが吹き飛ばされないように、マットレスと机をそばに置いて待機。
もちろん水、靴、重要書類を入れたバックパック、それに猫とキャットフードも持ち込みました。
幸い、サイクロンは南側を通過するという予報だったので、庭に面して大きく取っている窓ガラスへ直接吹き込んでくる風はなさそうで、最悪の事態は防げそうでした。
ただ、5年前のサイクロンで、同じ通りに面した、丁度通りの一番奥に建っていた家が、正面からの風をまともに受けて、ガレージのシャッターが内側に大きくめくれあがっていたのを見ていたので、最接近したときに、ガレージのある家の正面から吹き込んでくる風が一番心配でした。
8時ころから停電となり、釣り用のヘッドライト、懐中電灯、蝋燭を避難部屋に持参し、30分おきにラジオのサイクロン情報に耳を傾けながら、たわいもない話で数時間を過ごしました。
サイクロンが最接近し、風が西寄りから北に変わり、家の正面から風がまともに吹き始めたとき、シャッターをレールに固定していたローラーのネジが、風による振動で外れ、シャッターが風圧で15センチ程度押し込められ、家の中に風が吹き込んできたときは、かなり焦りましたが、なんとかネジを探し出して締め直し、大事には至りませんでした。
深夜1時頃には、サイクロンが上陸したというニュースをラジオで確認し、それから1時間後には、突風もピークを越えたように感じられ、風が多少おさまってきたのは3時頃でしょうか。
寝たのは3時半くらいです。
石垣島の近くに住んでいた4年間でも、大型台風の通過は何度も経験していますが、「窓ガラスやドアが突風で吹き飛ばされる。」ことを前提に、台風に備えたのは、今回が初めてです。
人間って、自然の前には、なす術がなく、最後には、祈るしか方法がないということを身を以て体験しました。
今回の大型サイクロンは、オーストラリア東北部の海水温が例年より高いのが原因だと思われますが、サイクロンシーズンもまだまだ始まったばかりです。
こんな大きなサイクロンはこれ以上勘弁願いたいものです。
ヒンチンブルック島のフィッシングツアーで、いつもガイドをしてくれるガイドのデイブの自宅は、今回、サイクロンが直撃したタリーの町はずれにあります。
今朝、携帯へメールを送りましたが、先程、家族、自宅とも無事だという返事が届きました。
ケアンズ市内は、現時点で、すべて平常どおりで、殆どのオプショナルツアーも今日、明日から通常通り再開されるようです。