マーリンフィッシング 船中泊1泊2日 DAY2
2010年09月23日 公開
今回、マーリンのビルを持ち帰りたいという勝又さんのリクエストで、大型のメスは殺したくなかったので、キャプテンと相談し、「500ポンド以下なら」という条件で、そのリクエストを受ける。
で、ボートに乗船した時、なんとなくいやな予感?
クルーが、キャプテンのロブと、デッキハンドのギャビン、そしてアングラーの勝又さんとアシストの私。アングラーも含めて総勢4人。
っていうことは、「あれ」が俺に回ってきそうな、・・・・。
で、2日目の12時頃、左舷に引いていたマグロのスキッピングベイトに、スローモーションのようにマーリンがジャンプして、ベイトをくわえ込んで海中へ。
すかさず、ギャビンがリールをフリースプールにし、ベイトを持って行かせ、フックごとベイトを呑込ませる時間をつくる。
ボートはニュートラル。
その間、私は、右舷のスイミングベイトを流すロッドの前で待機し、魚が完全にフッキングするのを待つ。
数秒後、ギャビンがドラグをセットポジション(約20キロ)に上げ、緩んでいたラインを回収し、ラインテンションをいっぱいまで絞り込む。
それを確認して、キャプテンのロブがボートのスロットルを前進へ押し込み、胃袋の中からフックを引きずり出し、口角へ。
次の瞬間、300ポンド(約150キロ)の魚体が躍り上がる。
それを確認して、私は、まだ水中を漂っているスイムベイトを急いで回収し、タックルをキャビン内へ。
臨戦態勢、完了である。
そこで、デッキハンドのギャビンが、私を見つめて、笑いながらギャフを指差す。
やっぱり。
「ハイハイ、やりますよ、やればいいんでしょ。この面子ですから、他に誰も居ないしね。俺がやりますよ。ビルを回収するのを引き受けたのはオレだし。」
ギャフ打ちに関しては、一昨年の痛い経験から、「リーダーは600ポンド。ブレイクなんて気にせず、打つべし」という答えに行き着いていたので、ボートの横に引き寄せた魚に、躊躇無くギャフを掛ける。
1発でした。
ブラックの魚体が一瞬の内にエメラルドブルーに染まり、徐々に、その色を戻して行くのに、10秒もかかりませんでした。
セカンドギャフは打ちませんでした。
勝又さん、初めてのマーリンフィッシングでの釣果です。
この後、午後4時までトローリングを続けましたが、結局ノーバイト。かなりの時化の中、向かい風で、波をまともにかぶりながら、ケアンズ港に入港したのは6時半頃でした。
この日、他のボートでマーリンをタギングしたボートはありませんでした。