「 It's "slime" for big feast 」

3週間続いた雨の後で、「スカッッ!!」っと晴れ渡り、これで完全に雨季が明けたと思っていたのもつかの間、その終日後から、はっきりしない天候が続いているケアンズです。
今日は、ゴールデンウィークの真っ最中で、市内にも、けっこうな日本人観光客の数が見受けられますが、雨模様の天候で、海上は20ノット近い強風。
でも、今まで、ゴールデンウィーク中、好天に恵まれたのは、ほんの数回だったような。
そんなケアンズから、最近、恒例となった、「釣りネタ」以外の「釣りブログ」をお届けします。(こんなことしてると、ブリスベンの好青年から、また皮肉じみたコメントが送られて来そうですが)
It's 'slime' for big feast. - why big rain equals big fish -
釣り師流に訳すと、「 荒食いの原因はスライムだった!! -雨季の大雨が、大きな魚を呼ぶ理由- 」ってとこですか。
先週末のローカル紙、ケアンズポストの中のバラマンディーフィッシングに関する記事のタイトルです。
slime って、あのゼリー状の、べとべとした固形物のような、液体のような、あれのことです。この記事の中では、水中の藻類(植物プランクトン)のことですが、これが、大きな魚を集める原因だということです。
雨季、河川が氾濫し、氾濫原が広がっていきますが、その氾濫原にある木や植物の根に付着する藻類が、減水とともに、ビラボーンの底に沈殿し、スライム状になるのですが、それが、雨季の始まりの雨による増水で流れ出し、藻類を餌とする小魚やエビ類を集める集魚装置の役割を果たすとか。
その藻類を食べにやって来るエビや小魚を求めて魚が集まり、最終的に、オーストラリアの汽水域で、食物連鎖の頂点に立つ大型のバラマンディーを集めるそうです。
ノーザンテリトリーのバラマンディーフィッシングで有名な河川、ダリーリバーやマリーリバー、アリゲーターリバーなどは、上流域から下流域まで標高差が少なく、その背後には広大な氾濫原を抱えていて、餌となるエビや小魚の集魚装置を豊富に抱えていることになります。
それだけ、魚の餌も豊富で、大きく育つと言うことです。
これって、簡単に言えば、大きな川のほうが、大きな魚が釣れるってことですよね。
大きく紙面一面を割いて、デカデカと記事にする内容でもないような気もしますし、気合を入れて読む必要もなかったような。
てっきり、雨が降るとでかいバラマンディーが釣れる科学的根拠みないな記事かと思ったんですけどねェ。
ま、雨の日の時間潰しにはなりましたわ。
でも、コレだけは言えます。川の上流部の氾濫原を農地に転換したりすると、自然の集魚装置がなくなって、魚が減ってしまうということです。
ケアンズ近郊のデイントゥリーリバー、ジョンストンリバー、あるいはタリーリバーなどは、中流部の、もともと氾濫原であったであろう辺りは、牧場かサトウキビ畑ばかりになり、その影響は、当然あっただろうと考えられます。
ニューギニア辺りでは、小さな川でも、メーターオーバーバラマンディーが簡単に釣れる事を考えると、ほんと、もったいない話です。