DAY4 3-1-1 900ポンド(400キロ)
2009年10月28日 公開
3-1-1
3バイト、1フックアップ、1ランディング
900ポンド(約400キロ)
4日目。
初日、2日目と、ほとんど波のない、トローリングには全く不向きなコンディションの中、水も悪く、2日間ノーフィッシュ。
3日目にようやく風が吹き始め、15ノット前後のコンディションの中、クリアーな水を求めてリーフの遥か沖までボートを走らせ、ルアーで400ポンドをランディング。
そして、4日目。
コーストガードからの無線放送で伝えていた通り、この日は、25ノット前後の強風。それでも風が吹き始めて2日目なので、波はさほど高くなく、トローリングにはもってこいの海況。
それにリーフ際の濁った水のエリアも、初日に較べればいくらか小さくなってきているようで、潮の流れさえ選べば、クリアーな水がリーフ際まで迫っている場所もある。
これなら、午後遅くのフィーディングタイムに、リーフ際の浅瀬をトローリングしても問題なさそうだ。
例の如く、朝食を済ませ、8時頃にはアンカーを上げて、ベイトフィッシングを始める。
風が吹き始めて、海況が変わってきたためか、初日、2日目、3日目と殆ど釣れなかったベイトが、面白いほど釣れる。
ニジョウサバ、ツムブリ、クィーンフィッシュ、カツオ。夕食用のサワラも何匹か釣れる。
2時間程度で、今回の釣行に十分使える程のベイトが獲れる。
11時頃からリーフの外側に出て、カツオをスキッピングベイトに、大型のボラをスイムベイトにして流し始める。
1時間ほどして、最初のバイトはカツオのスキッピングベイトに。
ボートをスローにし、フリースプールで十分間合いを取ってから、ドラグを締めながらボートを発進させると、ボートの後方50メートルの辺りで、400ポンドクラスがジャンプし、口元からベイトを吐き出す。
フッキングしなかった。
気を取り直して、ベイトを交換し、再度、曳き始める。
途中、スイムベイトをクィーンフィッシュに交換して、しばらくすると、今度は、このスイムベイトに当たりがある。
リールをフリーにして、間合いを取ってからボートを走らせ始めると、リールからラインがけたたましい音を立てて引きずり出されていく。
そのスピードからかなりの大物かと期待するが、ラインを200メートル近くは引きずり出していったので、手元に寄せるまで、その姿が確認できない。
ようやくボートの手前10メートル程度のところまで引き寄せたとき、海中から水面に、一気にその巨体を躍らせた。
かなりの巨体。
途中、ラインがテールに巻かれてしまったので、ファイトが長引くかと思ったが、運良くはずれ、結局、20分程度のファイトで、リーダーを手繰りよせ、リーダーカット。
900ポンドクラス。
昨年の1200ポンド以来、久しぶりにいいファイトを堪能する。
今回のアングラーの小川様、今回、7シーズン目のケアンズで、ファイトも見ていても、安心してみていられる。
終始、25キロドラグでファイトする姿は、周りのクルーも驚くばかり。
その後、200ポンドクラスがバイトするが、フッキングには至らず、結局、この日ランディングできたのは、この1匹に終わる。
残り、あと2日。
予報では30ノット以上の強風。どうなることやら。
動画の中でもわかりますが、マーリンの巨体を見て、気負ったデッキハンドのダニエルが「(ギャフを)かけてもいいか?」とキャプテンのティムに確認していますが、ティームは冷静に「ノー」といなしています。
出発前の打ち合わせでも、あくまで目標はグランダー、確実に1000ポンドを超えるサイズ(1100ポンド以上)でなければオールリリースする旨、伝えてありました。
ちなみにこのダニエル、昨シーズン、1400ポンド弱(約600キロ)のマーリンにギャフを掛けています。