DAY3 1-1-1 450ポンド(200キロ)
2009年10月26日 公開
1-1-1
1バイト、1フックアップ、1ランディング
この日の釣果である。
朝、7時頃には全員起床。
朝食を済ませ、さっそくインリーフでベイトフィッシング。
昨日まで、2日間、ベイトフィッシングですら殆ど釣果らしい釣果がなく、ベイトのストックも少なくなり、スイムベイトにする小型のベイトが欲しいところ。
昨日までの鏡のような海から、多少風が吹き出して、波も立ち始めた。この天候の変化が吉と出てくれることを期待しながら、アンカーリングポイントを8時過ぎには後にする。
ところが、2時間ほどインリーフで釣りをしたが、殆ど釣れず、そのままリーフの外側へ。
この日は、沖合いの、水がクリアーな海域まで、かなりの距離を移動しなければならなかったので、若干スピードを上げて移動。
そのため、移動中は、デッドベイトは使わず、ルアーを曳く。
この沖合いでのトローリングは、正直言って、あまり面白いものではない。
ケアンズ近海で大型のマーリンを釣るトローリングでは、午後3時頃から、リーフ際のかなり浅い深度のポイントでベイトを曳くことになる。
深度は深くて100メートル、浅いところでは、わずか40メートル程度である。
昼間、沖合いに散っていたマーリンは、午後遅くからフィーディングタイムとなり、リーフ際の浅瀬にベイトを求めてやってくる。
なにせ体長が3~5メートル程度の巨体なので、ボートの下を泳いでいれば、単体でも必ず魚群探知機に、その姿が映し出される。
いままでの経験から言えば、50メートル以浅にいる個体は、40%くらいの割合で、ボートが曳いているベイトめがけて水面まで浮上してくる。
深度の浅いところにいる個体ほど、食い気のある固体なので、20メートル程度の深度であれば、魚群探知機に影が映し出された直後、ベイトのすぐ脇に、その青黒い巨体を浮上させることになる。
ところが、沖合いの、かなり深度のあるエリアでの釣りは、そう簡単ではない。
水面にベイトが群れていて、鳥山でも立っていれば、その周囲をゆっくりとトローリングすれば、かなりの確立でバイトまで持ち込める。
ところが、水面に何もない場合、どのエリアにベイトフィッシュがいるか、あるいは、マーリンが泳いでいるか、まさに、「感」以外に頼るものがない。
簡単に言えば、「出会い頭の釣り」になってしまう。
この日は、リーフ際から1時間程度で、蒼いクリアーな水の流れる海域までたどり着いた。
そして、反応があるとすれば、これから?、なんて思っている矢先、突然、リールから唸り声を上げて、ラインが引き出され初めた。
今回の釣行のファーストマーリンである。
サイズは450ポンド、約200キロ。
10分程度のファイトの後、リーダーラインを口元まで手繰り寄せて、リーダーを短くカットしてリリース。
ここから、ガラッと雰囲気が変わるかと思ったが、この後が続かず、この日は、この1匹で終わってしまった。
3日目にして450ポンド、1匹。
かなり厳しい釣行になりそうだ。残り3日。