0-0-0 2日間、ノーバイト、ノーフィッシュ
2009年10月24日 公開

9時頃、ポートダグラスを出港し、一路、リンデンバンクへ。
ボートキャプテンのティムの話だと、前日、自分の船のすぐ脇で、今年2匹目となるグランダーがフッキングし、タギングされたとのことで、かなり悔しかったらしい。
そんな話を聞けば、その美味しい話を頂こうと思い、だれでも、リンデンバンクへ直行するのは当然のこと。
途中、インリーフでベイトフィッシングを行うが、さして釣れないまま外洋に出る。リンデンバンクに到着する直前から、カツオのスキッピングベイと、小型シャーキーマッカレル(ニジョウサバ)のスイムベイトを流し始める。
1時間、2時間、3時間、・・・・・・。
だんだんボートの数が増えてきたと思っていたが、昼過ぎに数えてみると、なんと14隻。
このところ、思わしい釣果がなかったので、昨日のグランダーの話を聞きつけて、ケアンズをベースにしている殆どのボートが集まってきたことになる。
それにしても、波一つなく、トローリングには向かないが、クルージングにはもってこいのコンディション。
こんな日に、船上で魚を待つ身は、本当につらい。
水面に見え隠れするベイトを目で追っていると、上の目蓋が、自然と下がってきて、いつの間にやらコクリ、コクリ。
波でもあって、揺れるたびにボートのどこかへ体を預けなければならないような時は、眠くもならないのだが、波がなくて、揺れが心地よくなってくると、もうダメ。
もし、バイトでもあれば、ボートのエンジン音が突然、海上に響き渡り、白波を蹴立ててボートが猛スピードで後進し始めるのだが、ほんと、静かなもの。
どのボートも、水面を漂うように、ゆらり、ユラリと走っていく。
水面を騒がせるベイトの群れや、それを追いかける海鳥なんで、どこにも見当たらない。
途中、遠くの方に、ざわつく海面に黒光りする魚の背びれを発見し、その場に船を走らせてみると、バラクーダの群れを追いかけ、遊んでいるイルカ。
夕方近くになり、マーリンが集まってくるリーフ際にボートを寄せ、しばらくベイトを曳いてみるが、全く反応無し。
水が多少緑色に濁り、あまりコンディションがよくなさそうだ。いつもビッグママを運んでくる、北から流れ込んでくる蒼く透明な水じゃない。
結局、この水の濁りが原因か、全くのノーバイトのまま、船上で2日間を過ごす。
2日目の午後、蒼く澄んだ水が確認できるエリアまで、ルアーを曳きながら、速度を上げてボートを走らせてみた。
リーフから20マイル程度沖合いだ。
リーフの脇でのトローリングで、2日間、ノーバイト、ノーフィッシュに終わったので、3日目からは、朝から、このエリアまでボートを走らせてマーリンを狙うことにする。
殆ど定位置に座ったまま、運動らしい運動もせず1日を船上で過ごし、夕方になれば、渇いた喉にビールを流し込む。そして夕食はオージー並みのボリューム。
まるでブロイラー状態である。

グランダーオーバーをランディングする際のギャフをセッティング。2本使用。

インリーフでのベイトフィッシュ。釣れたのはカツオ。スキッピングベイトとして使用。

バラクーダの群れを追い掛け回すイルカ。たぶんじゃれついてるだけのような。

鏡のような海ってこのこと!? トローリングには全く向かない海況です。