パプアニューギニア釣行 2009年8月 -その8-
2009年09月09日 公開

で、この怪物君、パプアンバスですが、今回、出かけたパプアニューギニア南岸の海岸部では、川の河口の汽水域から上流部の淡水域まで、満遍なく生息しています。
私が、今回、痛い目にあったのは、川の河口部ですが、確実にパプアンバスを狙う場合には、川の上流部へ出かけます。
サイズ的には、川の河口、上流部で変化なく、川のどこでも大型のものから、小型のものまで釣れます。
今回の釣行は、バラマンディーがメインターゲットだったので、パプアンバスはバラマンディーの釣果次第ということでした。
ところが、いざ、蓋を開けてみると、最初の数日でバラマンディーの釣果が満足のいくものになったのと、入った川がさほど大きくなく、2時間程度で上流部まで遡れると聞いたので、1日は、パプアンバス狙いで、上流部へ遡ってみることにしました。
当然、上流部へ遡れば、川幅も狭くなるし、川の中にレイダウンがいたるところにあり、水もかなり澄んでくるようになります。
そんな小さな川の中に、20キロクラスのパプアンバスがひそんでいるわけです。
それが、フッキングしたとたん、「ドカン!!、ギュイーーーーーーーーーーーーーーーン!!」と、突進をかましてくれる訳です。
普通のタックルなら、まず、無理です。
GTフィッシングの経験者なら、即、「GTタックルでしょ!!」という発想が頭をよぎるはずです。私も今回、GTタックルを用意しようかと思ったのですが、バラマンディーメインの釣行になると聞いて、残念ながら、持って行きませんでした。
私たちが現地入りする前日に、ニューギニアのローカルアングラーが2人、現地入りしていました。夕食時、当然の如く、フィッシング談義になったわけですが、そのときに彼らのパプアンバス用のタックルを見せてもらいました。
彼らが持参したリールのドラグを締め込んで、ラインを引き出してみましたが、完全にロックされた状態でした。
彼ら曰く「これ、パプアンバスの餌釣り用のリールだけど、バスが餌にバイトしたら、そこから少しでも泳がせたらダメなんだ。そこで止めないと。」って言ってました。
ちなみにリールはカルカッタ400の外国仕様の廉価版でしたが、ドラグは、ケアンズのジャック・アースキンスでチューンナップしてもらってる、とのことでした。(ケアンズのジャック・アースキンスというのは、オーストラリアでも名の知れたリールメカニックのお爺ちゃんです。)
パプアンバスを真剣に狙ってみたいと思ってる方、ブラックバスやバラマンディーの延長で、タックルを考えてしまうと、私のように、えらい目に遭います。
パプアンバスは、釣り方自体は、ブラックバスやバラマンディーと殆ど同じですが、そのパワーは桁違いです。
そこのところが、パプアンバスフィッシングの難しさでもあり、面白さでもあります。
来年のベストシーズンにリベンジ、かましてやるつもりです。(返り討ちにあったりして?)


今回の釣行は、9月発売の「シーバスマガジン」に掲載予定です。詳細は、そちらで。