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パプアニューギニア釣行 2009年8月 -その7-

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いや~、参りました。完敗です。素直に「ゴメンナサイ」って謝りたくなるくらいです。



3日目の午後、モンスターバラマンディー狙いの河口で、殆どポイントを打ちつくし、最後数投でストップフィッシングというところでした。

いつものコーナーめがけてキャストし、2、3回トゥイッチを繰り返した後、「ゴン!!」という当たり。

バンク際に入れたルアーが、ゆっくりとバンクから離れ、ラインもそれについて、川の中央の流心へ。

こっちは、最初から20キロクラスのバラマンディーをターゲットにしているので、リールのドラグセッティングも、それなりに調整したのに、そのリールから、何の強弱もなく、テンションの掛かったラインが一定のスピードで、ゆっくりと引きずり出されていきました。

このとき、とっさに浮かんだのは「40ポンド?、いや50ポンドクラスのバラマンディー!?」。

ラインが引き出され始めてから数秒後、ロッドをゆっくりと引き上げて、魚とのファイトをスタートしようとしたとたん、いきなりラインテンションが途切れました。

「えーーーーーーーーーーッ、バレた? なんでーーーーーーー!」さっきの興奮はどこへやら、一気に奈落の底に・・・・・。

奈落の底に急降下しながらラインを回収していいると、テンションが緩んでしまったラインが、いきなりピンと張って、今度は、海のほうへ向かって、水を切り裂きながら一直線です。

「ギュイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン。」。

バラマンディーとは全く違う、新幹線のような走り。

「ナンジャコリャー!!!!」状態ですわ。

20メートル以上ラインが引き出されるのに、ほんの数秒で、ほんと、スプールがやせ細っていくのを見てるしかありませんでした。

そのときガイドをやってくれていたブリちゃんに「チェイス!!、チェイス!!」と叫んでみたものの、停止したエンジンを始動させて、ボートの向きを変えてなんてやっていて、間に合う訳がありません。

50ポンドのPEラインが、水底の岩に触れて、なんのテンションも感じないまま、途中からプッツリです。

完敗でした。

この怪物君、コンクエスト300に巻いた5号PEで何とかなるんじゃないかと、密かに思っていたのですが、とんでもございません。

ガイドのジェイソンが、「ドラグは10キロ以上は要るからね。」といった理由を実感しました。

このポイントでは、過去に何度か、怪物君が釣れたことがあると聞いてましたし、現に、この2時間ほど前には、別のアングラーにそれらしき魚が掛かって、両方の親指でベイトリールのスプールを押さえに掛かりましたが、ラインが出るのを止められず、ラインブレイク。

でも、よりによって、またそいつが私のルアーにアタックしてくるなんて、完全に想定外でした。

最初からそいつだと解っていたら、効果があったかどうかは別にして、ドラグを目いっぱいまで閉めて、親指で力任せにブレーキを掛けたと思うのですが、最初、バラマンディーだと思ってしまったのが敗因でした。

バラマンディーは、ジャンプもすれば、あっち、こっちに走り回って、頭をこちらに向けるチャンスはいくらでもあります。ですから、落ち着いてやり取りをすれば、獲れない魚だとは思いません。

大型バラマンディーとのファイトで、ドラグをロックしてしまうと、その突然のヘッドシェイクやジャンプで、身切れしてしまうか、システムのどこかに急激な負荷が掛かりすぎて、ラインブレイクしてしまうのがおちです。

ところが、この怪物君、バラマンディーとは全く違うファイトをします。そのファイトは、まさに新幹線です。ルアーにバイトしたら、反転して一直線ですから。それも、ストラクチャーの中へまっしぐらです。小さな川の中なので20メートル、いやいや10メートル走られたらアウトです。

まさにバイトした瞬間、ガチンコ勝負で、力でねじ伏せないと獲れません。

今から思うと、ボートでチェイスしたのも敗因です。どうせ走られてストラクチャーに逃げ込まれるなら、ラインブレイク覚悟で、その場でドラグを目いっぱい締めて、ガチンコ勝負に出ないとダメでした。

この怪物君を獲るために、またタックルを一から考え直す必要がありそうです。

オーバータックルになろうが、とりあえず、釣り上げなければなんの話もできませんって。

同行した児玉一樹プロにも、今回、川の上流で、同じような出来事が起こってます。そのときも、一同、唖然とするばかり。





今回の釣行は、9月発売の「シーバスマガジン」に掲載予定です。詳細は、そちらで。
バラマン爺(じい)
Posted byバラマン爺(じい)

Comments 2

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しまじろう  

ひぇ~、恐ろしいヤツがいますね~。
5号PEってのもかなりスゴイんですけど!^^

2009/09/09 (Wed) 00:25

バラマン爺  

しまじろうさん
そうなんですよ。PE5号、パプアンバスでは標準です。なにせ最初の「ギュイーーーーーーーン。」を秒殺で止めなきゃいけませんから。その勢いを止められるのは、これくらいじゃないと。

2009/09/09 (Wed) 17:45

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