カジキ(ブラックマーリン)のリリース
上の動画は、マーリンのリリースシーンです。
ケアンズのマーリンフィッシングではタグ&リリースが基本です。ハワイのようなキャッチ&キルは、殆ど行われません。
ハワイでは、ブルーマーリンの商業価値が高く、マーケットで売買されるので、ボートキャプテンが釣れた魚をマーケットで現金に変えるためのキャッチ&キルだとか。従って、ハワイでは、トローリングで釣れたマーリンの所有権はキャプテンにあるという話を聞いたことがあります。
沖縄の与那国島も、同じ理由です。
ケアンズでは、もうかなり前にマリーナの検量タワーが撤去され、港まで持ち帰って、検量タワーに吊り下げる光景は、もう見られません。港に持ち帰って検量するのは記録魚を釣った場合の申請用のためで、殆どリリースです。
数年前、リザード島の検量タワーも撤去しようという話も揚がりましたが、こればかりは、伝統あるトーナメントで使用してきたいわば記念碑のようなもので、残されることになったはずです(?)。
この動画のマーリンは2004年のシーズンにお客様が釣り上げたものですが、上あごにうまくフッキングしていたので、フックを外そうとしているとことです。マーリンのサイズは500ポンドクラスでしょうか。ヘッドシェイクでもされて、フックが腕に刺さりでもしたら、大怪我に繋がりませんから、かなり危険です。
それでも、リリース後の負担を軽くしてやる為に、フックを外してます。
ランディング中にフックが内臓やエラに掛かり、出血するようなことがあれば、無理せず、その場で、なるべくラインを短くして、カットします。
どのキャプテンもリリースを心掛けていますが、それでも、年々、グランダーサイズのマーリンが少なくなっているように思います。
日本でのスポーツフィッシングの場合は、まだまだ、釣れたマーリンをクレーンで吊り下げて、ロッド片手に記念撮影というケースが多いようですが、そろそろ、キャッチ&リリースに移行しないと、あとで泣きを見るのは、我々アングラー自身です。
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