GT
このところの猛暑で、体がデレーッとしてきたので、体の芯からシャキッとしたいと思い、久しぶりにダイビングに出かけた。
当日は、波も殆どなく、絶好のGT日和?、じゃなくてダイビング日和。
最初のダイビングをスタートして、大きな根の周囲を泳ぎ始めると、根のトップに群れていたウメイロの周りに、20キロ程のGTがのんびり泳いでいるのを見つける。
デジカメを水中に持参していたので、写真を撮ってやろうと思ってゆっくり近づいて撮ったのが、上の写真。もっと近づいてやろうと思って、息を止め、超スローな泳ぎで寄っていくと、何気にGTも反転して、こちらに寄ってくる。
GTとの距離が2メートル程度のところで再度パチリ。
水中で魚を見ていて不思議に思うのは、食べる側と、食べられる側の共存というのか、彼らは、食べる側の魚が捕食モードにスイッチオンになっていない限り、近くで捕食者が悠然と泳いでいても、殆ど感心を示さない。
ところが、捕食モードにスイッチが入って、動きが俊敏になると、追われる側も、群が凝縮し、我先に逃げ始める。
バラマンディーでも、ストラクチャーの中で、お昼寝モードの時は、その近くで、ベイトフィッシュが同じようにゆっくりサスペンドしていたりする。
魚の水中写真を撮るときでも、ダイバーが、撮りたいモードでいっぱいっぱいのときは、被写体の魚はすぐに逃げてしまうが、鼻歌でも歌いながら、余所見をして、何気に近づいて、ゆっくりとカメラを構えてやると、殆ど逃げない。
よく、釣る気満々でいると、殺気がラインを伝わって、魚に感じ取られる、なんて冗談を口にするが、けっこう当ってるような気もする。
以前、リザード島の近くでダイビングをしていたとき、大きなヨスジフエダイの群の写真を撮っていて、ファインダーを覗いていたら、突然、群が大きく2つに分かれたので、何が起こったのかと思ってファインダーから目を外したら、50キロはあるだろうと思われるGTが2匹、悠然と群に割って入って、突然、ヨスジフエダイを追い始めた。
GTとの距離は4メートルくらい。
このときは、こっちがガブッとやられるかと思った。