日本のクロマグロ
先日、インターネットで日本のニュースを読んでいたら、以下のような記事が掲載されてました。
日本近海のクロマグロ、とりすぎ防止策を検討 水産庁2007年09月01日00時53分
日本近海のクロマグロ(本マグロ)漁の実態を把握するために、水産庁が31日、漁業関係者による「クロマグロ資源の利用に関する検討会」の初会合を開いた。
漁業団体や大手水産会社、クロマグロ漁が盛んな青森県や島根県など8道県の担当者が参加。日本近海のクロマグロ漁の現状を把握する仕組みを年内につくる。関係者間の利害を調整しながら、とりすぎによる資源枯渇の防止策なども検討する。
同庁によると、日本近海のクロマグロ漁業は青森・大間の一本釣りから、はえ縄、巻き網、養殖まで漁法は多様。「魚の量が減少して、とりにくくなっている」という漁業者もいるが、地域ごとの漁獲量など詳しいデータは把握し切れていない。このため、関係者間で情報収集や意見交換をする検討会を設置した。
以前、「釣りビジョン」の番組撮影で、オーストラリアのダーウィンにあるフィッシャリー(日本では水産庁にあたる機関)に勤務する担当者へのインタビューを撮影したことがありました。
彼曰く、ノーザンテリトリーのバラマンディーフィッシングなどを規制するルール作りをするために、漁業従事者、レクリエーションアングラー、土地のオーナーであるアボリジニーの人たち、それぞれのグループの意見を調整しながら、そのルールを形にするために、彼ら担当者が動き回っているそうです。
日本の場合って、水産庁などの政府機関のお役人は漁業従事者の代弁者的な存在で、その立場がニュートラルなものから程遠い。その上、法律をつくる議員さん達も、漁業従事者の人たちは選挙の際の大切な票田だから、そちらに顔を向けて動かざるを得ない。
たぶん、このクロマグロが規制されるようになると、レクリエーションアングラーの存在なんて、真っ先に無視されることになるんだろうなぁ。
「食うために釣ってる人と、遊ぶために釣ってる人と、どっちが大切だ!」という論法は、全く別の次元の話で、お互いに、この資源を守るためにどうするかを一緒に考えるべきだと思うのですが。