アングラーズ・ハイ?

昨日も、ロッド持参で、お出かけしてきました。
河口の桟橋に着くと、トレーラーをアタッチした車は数台しかなく、1週間前とはえらい違いです。1週間前は、トレーラー用の駐車場に車が入りきらなくて、道端にまで駐車してありましたもの。
車が多いと、当然、水面に浮かぶボートも多いわけで、ポイントは限られるし、こっちが真剣に釣りをしているすぐ近くを、引き波を立てて猛スピードで走り抜けて行くボートも居るし、ろくなことはありません。
途中、いくつかのポイントを叩きながら、数匹のGT(メッキサイブですが)をゲットし、ゆっくりと河口まで移動。
誰も居ません。
居るのは、河口に浮かぶ中洲に羽を休めているアジサシだけです。
波一つ無い、フラットな水面。
「ええナー。」
そこで、今まで使っていたショートキャスト用のベイトロッドタックルから、ロングキャスト用のスピニングタックルにロッドを持ち替えて、思い切り、青空めがけて、ローーーングキャストーーーー。
「トオーーリャーーーーー。」
こんな雰囲気の中で、ロッドを振っていると、ほんと、幸せな気分になれるものです。
そこで、突然「ドカンッ!!」っと水面が割れて、大きなお魚さんが水中から水面に飛び出して来てくれると、副腎皮質からアドレナリンがドクドク分泌され、心臓がバックン、バックン、大きな鼓動をはじめ、瞳孔が開き、何とも幸せな気分から、「獲ったるけんね~!!」的な戦闘体制に突入できるのですが、・・・・・。
この日は、何故か、幸せな気分がズーーーーーーと続いた1日でした。
ほんと、幸せ。
でもね~、釣れないなら、釣れないなりり、それなりに「ハイ」な気分も味わえます。
6マルサイズのバラマンディーをフッキングした後、「お、冬バラにしては、まあまあじゃない。」なんて、余裕をぶっこいていた矢先、全く意図しないまま、船べりでオートリリース。
幸せな気分から、奈落の底に突き落とされました。
下手です。
その後、それ以前にも増して、真剣に、キャスト。
キャスト、キャスト、キャスト、・・・・。
真剣にキャストを繰り返していると、その内、頭の中の思考回路が「プチ」と切れます。
この後、殆ど無意識の中で、キャストを繰り返すようになりますが、その内、狙ったところに正確にルアーが飛んで行くようになります。
まるで、コンピューター制御のロボットのように、巻いてはキャストし、キャストイしては巻いて。ルアーも、狙った場所に、放物線を描きながら正確に飛んでいきます。その誤差、ごく僅か。
思考は、完璧、止まってます。
「アングラーズ・ハイ」と呼んでもいいような、無意識の世界です。
そして、しばらくして、「スゴイ、今日のキャスティング、完璧やん。」と自画自賛して、意識が戻った瞬間、肩やヒジに余分な力が入って、水面に顔を出したマングローブの枝に「ガキッ」とルアーが食い込みます。
この一瞬で「アングラーズ・ハイ」終了。
リーフで、GT用の大きなポッパーを全力で50メートル程キャスティングしていても、同じ現象が起こります。
久しぶりに、「アングラーズ・ハイ」な1日でした。
多少、楽しませてくれた魚も居ましたし。
今日の釣果は、手乗りサイズのメッキ2匹、尺サイズ(?)のメッキ5匹、マゴチ1匹でした。




今回、使用したルアーの写真です。サイズ、形状は殆ど同じですが、カラー、浮力(潜行深度)が異なります。この冬の時期は、水がクリアーになり、ポイントにより水の濁りにかなりの差が出ます。従って、ナチュラル系からアピール系まで、広いレンジのカラーが必要です。
バラマンディーを狙う場合、干満による水位の変化や、ストラクチャーの沈みぐあいによって、ルアーの潜行深度を変える必要があります。ストラクチャーの下を通したい、ストラクチャーと水面の20センチ程度の隙間を通したい、等々、そのポイントに合わせて、潜行深度の違うルアーをチョイスする必要があります。
